障害者をサポートしたいという意思を持っている人の中には、自分にできるのかどうか不安が生じている人もいるだろう。大人の障害者と接することに不安があるなら、幼い子どもの相手をする放課後等デイサービスなどの支援であれば、比較的スムーズに参加できる可能性がある。放課後等デイサービスは、児童指導員という資格がなくても、障害児のケアを行うことが認められている。児童指導員の資格があれば、施設の補助金に加算が付くので経営上は有利であるという意味があるだけで、特に児童指導員に給与面の優遇が義務づけされているわけでもない。
また無資格者であっても、決められた時間以上の勤務をこなせば児童指導員の資格が取れる。障害児は健常児より体が弱く健康上の問題を抱えている場合が多いので一定の注意が必要ではあるが、事前に対処法を学んでいれば重大な問題が生じる可能性は極めて低いと言える。障害者にとっても、日常的に接する人間が、家族や施設の職員だけの狭い範囲に限られることが多いので、一般市民が積極的に障害者と交流する機会を作ることは社会的に重要な意義がある。
同じ福祉分野であっても、介護の資格は障害者と関わる仕事の採用の点で直接的に役に立つということもない。介護の資格が無くても障害者をサポートする業務はできる。ただ介護の知識やスキルがあれば、障害者をサポートする現場で役に立つのは事実である。障害者も手先が不自由で自力の食事が困難であったり、排泄に難があったりして、介護が必要な場面もあるからだ。
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